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高周波熱処理受託加工

高周波熱処理は、高周波誘導加熱の方法を利用して、被加熱物(鉄鋼)の表面に、高周波の電磁波による電磁誘導を起こし、その表面を焼入温度(一般的に約900℃位)迄急速加熱し、更に焼入水にて急速冷却する事により、表面層に焼入硬化層を作る熱処理の手法である。
高周波熱処理は、一般的に幅広い製品に使用されているが、活用事例としては、自動車(普通・大型)・二輪車・フォークリフト・建設機械・家電製品等の構成部品である。特に、自動車の重要保安部品(動力伝達装置、かじ取り装置、制動装置、緩衝装置、燃料装置の構成部品等)に使用されている事例が多く、弊社でも、多数の加工実績を残している。又、弊社は4工場(浜松・鈴鹿・刈谷・滋賀工場)で、60台以上の発振機を有しており、様々な焼入仕様への柔軟な対応力と高い品質をセールスポイントとしております。
物流面を考慮し、お客様の近隣の工場での加工も検討致しますので、御相談願います。
表面硬化処理としての高周波熱処理(高周波焼入・焼戻)の目的は、機械構造部品の表面を硬化して、耐摩耗性を向上させる事と、機械的性質(特に耐疲労性)を高める事である。この方法には、多くの特徴があります。

高周波熱処理(焼入・焼戻)の特徴

  1. 直接加熱であるため、熱効率が良い。
  2. 短時間加熱であるため、酸化が極めて少ない。
  3. 局部加熱ができ、硬化深さの選定が自由である。
  4. 他の熱処理に比べ、焼入れ歪が少ない。
  5. 耐摩耗性、耐疲労性を向上させる。
  6. 焼入条件(周波数・出力・加熱時間・コイル形状)により深さの調整が容易である。
  7. 作業環境が良い。
高周波熱処理(焼入・焼戻)の特徴

誘導加熱の原理

高周波電流による誘導加熱の原理は、高周波電流の流れる加熱コイルの中に置かれた導電体(通電性を持つ材料)が電磁誘導作用に誘起される過電流と、一部のヒステリシスの熱損失(磁性材料が交流磁束によって各分子が振動、摩擦する為発生する熱量)によって、急速に加熱される現象をいいます。
周波数の高い高周波電流を使用する為、電流の表皮作用(物体の表面のみ電流が流れる現象)と、近接効果(加熱コイルに流れる一時電流と、被加熱物に誘起される二次電流の方向が反対の為、互いに引っ張り合い、電流は被加熱物の加熱コイルに近い表面層に流れる現象)によって、被加熱物の表面層に磁束及び過電流が集中し、その際発生する二つの熱損失(過電流損、ヒステリシス損)が、被加熱物の表面層を加熱する事になります。

誘導加熱の原理

熱処理品質の確認方法

熱処理品質を確認する為、下記の試験・検査を実施しております。

  1. 表面・断面硬さ試験
  2. 全硬化層・有効硬化層深さ試験
  3. 金属組織検査
  4. 磁気探傷検査
  5. 過流探傷検査
  6. 歪測定検査
  7. 外観目視検査
熱処理品質の確認方法

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